Yoko Ono | Glimpse

1993年ミシガン州のクランブルック美術館で開催されたアーティスト展のカタログ。アーティストによる無料のテキストを含む6つのインスタレーションの写真付き。
東京都出身の芸術家、音楽家、平和運動活動家。彼女は日本を代表する財閥のお嬢様だったのにも関わらず、自らの意思を貫き通した一柳慧との結婚を機に、生まれて初めて金銭的に不自由な生活を送っていた。その後、アルバイトしつつ、1960年代から精力的にアーティスト活動を続けており、床に置かれたキャンバスを観客が踏みつけることで完成する『踏まれるための絵画』や彼女の衣装を観客がはさみで切り取るというパフォーマンス『カット・ピース』や『グレープフルーツ』などの作品を発表している。また、同じ1960年代にジョン・レノンに出会い、ともに音楽活動や平和活動なども始めた。西洋と東洋の人々が理解し合う平和な世界になるように、という願いが込められた『どんぐり』という平和活動や『ベッド・イン』『ハッピー・クリスマス（戦争は終った）』など多くの活動を行なっていることで有名。そして、2009年には、現代美術の世界的祭典「第53回ヴェネツィア・ビエンナーレ」で、日本人初の生涯業績部門の金獅子賞を受賞もするなど、様々な活躍をされている。