Richard Serra | Drawings 2015-2017

2017年にオランダのMuseum Boijmans Van Beuningen美術館で開催された”Richard Serra: Drawings 2015–2017″に合わせて制作されたポスター。
サンフランシスコ出身の彫刻家・映像作家。板金を使った巨大彫刻で広く知られている。
1970年、第10回東京ビエンナーレとして知られる「人間と物質」展へ招聘され、自身初の野外彫刻《To Encircle Base Plate （exagram）》を制作し、
この日本訪問が強い衝撃を与えたと話している。「パブリックアートとは何か？」という論争を巻き起こすきっかけともなった代表作のひとつ「傾いた弧」は1981年にマンハッタンの連邦ビル前広場に設置されたが、危険・景観の妨げになるとの抗議が起こり、8年後撤去されることとなった。その後MoMA（ニューヨーク近代美術館）やGagosian Galleryなどでも彫刻のほか、
空間の近くや身体との関係性を探る別の手法として、独自に成形したペイントスティックを使用し巨大な平面を黒色の層で塗り固めたドローイングや大型のエッチングなど見応えのある作品を制作している。